ついに「裏の顔」を見せたジェフ千葉。勝ち点確保へ、なりふり構わず (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 実際、大宮戦の3日前に行なわれた第12節のホームゲームでは、現在2位につけるファジアーノ岡山を相手に、従来どおりの積極策で1-0と勝利している。「これが我々のやり方。去年つかんだアイデンティティをここ(ホーム)で披露しない手はない。うまくいくときもいかないときもあるが、やり続ける」とは、試合後のエスナイデル監督の弁である。

 13試合を終えて、5勝6敗2分けの14位。理想と現実の狭間で苦しむ千葉は、ふたつの顔を使い分け、今季初めて3試合連続無敗(2勝1分け)と復調の兆しを見せる。エスナイデル監督は当面、ホームとアウェーで表と裏の顔を使い分けるのだろう。

 だが、あくまでも裏の顔は裏の顔。頼り過ぎれば、せっかくの魅力が失われるばかりか、おそらく成績の向上にもつながらない。

 千葉は今後、表の顔でどれだけ多くの試合を戦い、どれだけ多くの勝ち点を得られるのか。浮沈のカギを握っているのは、やはり「ハイプレス・ハイライン」である。

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