浦和レッズ「顔が怖い暫定監督」で3連勝。
新監督に引き継ぐのは得策か (3ページ目)
90分を通して安定した戦いを保てないのが、現状の浦和なのだろう。その課題をクリアできなければ、浦和がさらに上昇気流に乗っていくことは難しい。それでも、柏木は小さくない手応えを感じているようだ。
「仙台戦では30分くらい、神戸のときは40分くらい。今日は45分できた。その時間をもっと延ばしていけるようにがんばっていきたい。実際にいい方向に行っている感はあるよ。結果がすべてだからね。勝っていくことが今は必要。現状、それができているのはいいことだと思う」
結果だけでなく、内容も着実に良化するなか、浦和は巻き返しを実現できるのか。ここでひとつの懸念が浮かび上がる。大槻監督は、あくまで"暫定"であるということだ。後任には鹿島を3連覇に導いたオズワルド・オリヴェイラ監督の就任が噂されている。
選手の意識改革をもたらし、適材適所を見極めた大槻監督がこのまま指揮を執り続ける可能性は、おそらくないと思われる。自身も清水戦後に、あくまで暫定の立場であることを認める発言をしている。いい流れを築くなかで、新監督にバトンを引き渡すのは、果たして浦和にとっては得策なのだろうか。
監督が代われば、チームが変わる――。
浦和の未来は、監督の選択にかかっている。
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