新加入・江坂任は「Jのベンゼマ」だ。
柏レイソルが完勝でACL本戦へ (3ページ目)
62分の2点目もクリスティアーノが守備網を食い破り、豪快にネットを揺らしている。これで楽になった柏ベンチは、瀬川祐輔、小泉慶、亀川諒史という新戦力を試す余裕があった。89分には伊東がとどめの3点目を突き刺した。
<1試合目にしてはよかったが、チームとしてはこれからで、ACL本戦に出られてよかった>
それが選手たちに共通した心情だろうか。まだアジア制覇を云々するタイミングではないだろう。
ACL本戦は、戦力差のない相手とのゲームになる。例えば、この試合でもムアントンの7番、ヘベルチのボールキープに手こずる場面があったが、このレベルの選手がずらりと並ぶチームもある。強敵と戦う中、個人としても、チームとしても成長を遂げていくしかない。
もっとも、ポテンシャルの高さは示した。昨シーズン、日本代表に選ばれた中村航輔、伊東純也は風格が出てきたし、小池龍太もプレーの質が高い。また、近年の柏にはトップ下で違いを見せられる選手がいなかったが、江坂にはその役目が期待できる。これで他の新戦力が上積みとなり、ケガで戦列を離れているMF手塚康平が戦列に復帰すると、面白い陣容になるはずだ。
ACLグループリーグは、W杯得点王のディエゴ・フォルランらが加わった傑志(香港)、元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトらを擁する天津権健(中国)、韓国王者の全北現代(韓国)と同じ組に入った。簡単な相手はひとつもない。2月13日の初戦は、まず全北との戦いになる。
◆証言でたどる「ベンゲルがいた名古屋グランパス」がもたらしたもの>>
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