2018.01.30

ヘタフェ柴崎岳のスタメンに黄信号。
チームの前線2枠にライバル出現

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Getty Images

 リーガエスパニョーラ第21節セビージャ対ヘタフェ。ホームのセビージャに先制されたヘタフェは、アンヘル・ロドリゲスのアディショナルタイムのゴールで追いつき、1対1で引き分けた。

 日本人MF柴崎岳はケガから復帰後としては、マラガ戦、アスレティック・ビルバオ戦に続いて3試合連続の先発出場を果たした。ただし、定位置を確保するだけのパフォーマンスを見せることができたかどうかは微妙なところだ。

セビージャ戦で、3試合連続先発出場を果たした柴崎岳(ヘタフェ) 59分、前節に続いて柴崎はベンチに退いた。感情をあまり表に出さない選手であり、どのような心情だったのか、記者席からはわからなかった。だが、ホセ・ボルダラス監督のねぎらいのタッチに対して、そっけない反応をした場面で醸し出していた雰囲気は、柴崎自身、この日のプレーに決して満足していないことをうかがわせた。

 ボルダラス監督のもと、柴崎は2トップの一角でプレーしている。役割として求められているのは、1トップの衛星として、ゴールに近いところで決定的な仕事をすることだ。だが、この試合では、ボールを収めることが求められるくさびのかたちでのプレーが多かった。それは彼が本来、得意とするプレーではない。

 背番号10番が生きるのは、ボールが足元に入ったときであり、そのことを考慮すると、サイドやボランチでの起用をもとめるファンも多いだろう。だが、そんな柴崎を前線で起用し続けることは、ボルダラス監督の信頼の現れでもある。

 攻撃のセンスに対する評価の高い柴崎。チェイシングなどの運動量にしても、チームでもトップクラスを誇る。しかし、ハリルホジッチ日本代表監督の言葉を借りるならば、デュエルの守備に関しては残念ながらそこまでではない。