アルビレックス、首の皮一枚つながる!「残り全部勝つ奇跡」はあるか (3ページ目)
今シーズンの新潟は、立ち上がりは強度の高いプレーで相手を押し込んでいる。しかし、突如として守備が乱れる機会がしばしば見られる。戦術的練度が低いが故だが、自ら流れを失う機会が少なくなかった。
しかしこの日は、バックラインが踏みとどまり、カウンターを潰す守備でも集中を切らしていない。日本代表を多く擁する強敵を相手にしても怯(ひる)まなかった。各選手が自分たちの仕事を忠実にこなしていた。
「残留争いをしているから戦える、優勝がなくなったから戦えない、というのはプロとしてありえない。ルヴァンカップで敗退が決まって(タイトルがなくなり)、代表から帰ってきて......。あらためて、所属クラブの大切さを考えるべきだろう」(ガンバ・長谷川健太監督)
ガンバ陣営が手を抜いていたということはない。しかし、プレーはちぐはぐだった。ファン・ウィジョは前線で空回りを続け、井手口はハリルホジッチの影響か、無鉄砲なミドルを打ち、オ・ジェソクも守りで後手を踏んでいた。
新潟はモチベーションの高さで上回り、ガンバの出来の悪さを見逃さなかった。拮抗したチーム同士の戦いとなるJリーグ。16試合も勝ち星がなかったわけだが、彼らにしても紙一重の差で負けていたのだろう。
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