アルビレックス、首の皮一枚つながる!「残り全部勝つ奇跡」はあるか (2ページ目)
前半、ガンバは敵陣までまともにボールを持ち込めない。後ろが重く、ボランチの遠藤保仁や井手口陽介までが後方からパスをさばくプレーに終始。1本のパスで崩そうとする"気怠(けだる)さ"が見え隠れし、エンジンがかからない。
「カウンターだけではない攻撃が見せられたと思う」(新潟・小川)
一方の新潟は、左サイドを中心に果敢な攻撃を展開した。山崎亮平がサイドでボールを呼び込むと、小気味よいドリブルとパスで主導権を握る。起点ができたことによって、河田篤秀も左に流れ、ホニが積極的に裏へ走り、コンビネーションで脅威を与えると、再三再四、GK東口を襲った。
もっとも新潟は、チャンスをフイにするたび、プレーがズレ始めていた。「負けられない」というストレスを受け、強度の高い練習をしてきた選手の動きは、必然的に鈍り始める。勝負はどちらに転んでもおかしくはなかった。
お互いにミスが多くなり始めた後半22分。直前のピンチをしのいだ新潟は、右サイドを連係で崩して抜けたホニがクロスを折り返し、クリアがこぼれる。これをエリア内につめていた小川が押し込んだ。
「得点はトレーニングしていた形でしたが、今日は全体での守備が勝利につながりましたね」(新潟・ホニ)
2 / 4