6位から首位へ。大岩剛監督はどうやってアントラーズを蘇らせたのか

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

鹿島アントラーズ・大岩剛監督インタビュー@前編

 選手、コーチ、そして監督と、移りゆく過程を見てきているからだろうか。いまだに現役選手のようなスマートさも感じれば、すでにどっしりと構える監督としての威厳も抱く。

 大岩剛鹿島アントラーズの指揮官に就任したのは、今シーズンの途中、5月31日のことだった。AFCチャンピオンズリーグでグループステージ敗退が決まった鹿島は、石井正忠前監督の解任を決断。同時に大岩が、コーチから監督に昇格する形でチームを率いることが発表された。

 その時点でJ1リーグは第12節を終え、鹿島は7勝0分5敗の6位。そこから16試合が経過し、リーグ終盤を迎えようという今、鹿島は首位をひた走っている。ふたたび鹿島を復調させた大岩監督は、いかなる覚悟を持って、このミッションに臨んでいるのか。常勝軍団を牽引する新たなリーダーの人物像に迫る。

鹿島を蘇らせた大岩監督に話を聞いた鹿島を蘇らせた大岩監督に話を聞いた―― 石井前監督の解任を受けて、シーズン途中にコーチから監督に就任。現役を引退して、すぐに鹿島のコーチに就いたわけですが、そもそも監督をやりたいという思いはあったのですか?

大岩剛監督(以下:大岩) (現役を引退した当時は)やりたいと思ったことはなかったですね。やりたいと思うことと、(実際に)やることって違うじゃないですか。僕は現役選手を引退して、そのままこのクラブでコーチになった。そのときは当然、監督になりたいとは思っていませんでしたし、当時ならばオズワルド(・オリヴェイラ)であったり、満さん(鈴木満強化部長)が自分のことを評価してくれて、コーチの話をいただいたわけじゃないですか。だからある意味、クラブが作ってくれた道だったんですよね。それにコーチになったときは、まず選手時代とは180度違う世界だったんですよ。

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