2017.08.19

ペトロビッチ流を「脱却」か「進化」か。
OB福田正博も悩む浦和の未来

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

福田正博 フォーメーション進化論

 2012年から5年半、浦和レッズの指揮を執ってきたミハイロ・ペトロビッチ監督が7月30日に解任された。このニュースを聞いて最初に思ったのは、今シーズンの最後までペトロビッチ監督のままでよかったのではないか──ということだ。

19節終了後に浦和を解任されたミハイロ・ペトロビッチ前監督 その最大の理由は、この5年半をかけてペトロビッチ前監督が築き上げてきたサッカーのスタイルにある。

 ペトロビッチ前監督のサッカーの特徴は、ボールポゼッションを高めてパスをつなぎながらチーム全体で相手陣に押し込んでいくスタイルにある。3バックの両サイドの槙野智章と森脇良太は積極的に攻撃に顔を出し、ボールを奪われた後のカウンターへの備えは、ボランチの阿部勇樹とCBの遠藤航でケアをする。

 自陣に空いた広大なスペースはGKの西川周作もカバーするが、ボールの奪われ方が悪いと相手に自由にやられる危険性が高いというスタイルでもある。実際、今シーズンの浦和は攻撃の終わり方が悪いことが多く、そこから相手にボールを奪われて反撃を受け、それがそのまま失点につながるケースが目立った。

 結果的に、このポイントを修正できずに黒星がかさんで監督解任につながったが、この攻撃的なサッカーを実現するために、5年半をかけてペトロビッチ前監督が集めたのが、今の浦和の選手たちだ。