新生サンフレッチェが初陣。
J1残留の「黄信号」は青に変わるのか (4ページ目)
ただ、その高橋にしても任務を完遂するには、指揮官が指摘する質を上げていく必要がある。高橋が言う。
「(課題は)上がるタイミングと、守備のポジショニングですかね。具体的なところでいえば、1本のクロスを合わせられるかどうか。自分のところに転がってきた1回のチャンスを、中の味方にドンピシャで合わせられるかどうか。質の部分とクロスの回数は上げていきたい」
結局のところ失点も、後半17分にFW皆川佑介のスルーパスに抜け出したMFフェリペ・シウバのシュートがポストに直撃し、好機を逃した流れから喫している。そこからFC東京に反撃されると流れを切れず、パスミスをDF室屋成に奪われ、豪快に右足を振り抜かれた。試合中も声を張り上げ鼓舞し続けていた丹羽は、「これはやられたな、というシーンはほとんどなかった」と振り返ったが、前半から通じて何本もミドルシュートを許していた守備も懸念されるところだ。
新体制での初陣を白星で飾れず、かつ無得点に終わったことで、正直、不安は募る。だが、それでも救いなのは、選手たちがポジティブであり、手応えを感じている点であろう。丹羽が続ける。
「結果が出れば一番よかったですけど、結果が出なかったからといって、全部がアカンというわけではなく、何がよかったか、何がアカンかったかを監督含めて選手でも話をして、リーグ戦に臨みたい。
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