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欠場の浦和戦で若手ライバル台頭も、
なぜ香川真司は余裕たっぷりなのか (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 この日のドルトムントは4−3−3の布陣で臨み、香川のポジションとなることが予想されるインサイドハーフの位置にはMFセバスティアン・ローデとMFゴンサロ・カストロが入っていた。また、2ゴールを奪ったモルもこのポジションが主戦場となると見られ、同じくインサイドハーフでのプレーが濃厚なMFマリオ・ゲッツェも病気から復活し、途中からピッチに立っている。今後の補強の可能性も否定できず、あるいは若手の台頭も含め、ポジション争いはますます熾烈を極めるだろう。

 それでも香川に焦りは見られない。むしろその口ぶりには、余裕すら漂っていた。

「今日の試合は自分に当てはめながら見ていました。前半は相手も引いていたので、なかなか前のスペースがなくて渋滞したのかなと。出し入れだったり、降りてくる必要性もあったと思う。そういうものを自分は意識してやっていきたい」

 確かに押し込みながらも最後の場面を崩し切れないドルトムントの攻撃は、いわば単調で、バイタルエリアで違いを生み出せる香川の存在があれば......と思わせるシーンも少なくなかった。他の選手にはない自分なりの特長を生かせた試合だったと、香川は判断したのだろう。

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