F・マリノス5連勝。「辛抱して刺す」
リアクションサッカーがハマる (3ページ目)
その約10分後、横浜は敵陣でのパスカットから山中亮輔が左足を振り抜き、ゴールに叩き込んだ。
0-2とされた大宮は3バックに変更し、両ワイドをえぐる作戦に変更。これが奏功した。特にスライドが追いつかない右サイドを攻め立て、FKから菊地光将がヘディングで1点を返す。マテウスが放った左足シュートは際どかったし、右CKからのヘディングも横浜陣営の肝を冷やしたはずだ。
しかし、横浜はウーゴ・ビエイラに代えて走力のある富樫敬真を投入し、守備の強度を高め、試合をクローズしている。
横浜の最近リーグ戦5試合の失点はわずか2。辛抱して刺す、という勝利パターンが確立されつつある。得点は10だが、実に後半に9得点を記録。相手の体力を奪いつつ、後半に仕留める戦法だ。
「我慢できる強さを、フロンターレ戦で得たことですかね」
齋藤はそう説明する。
第14節の川崎フロンターレ戦。横浜は前半、ほぼワンサイドで攻められたが、ブロックは崩れなかった。後半になってウーゴ・ビエイラが一発を沈め、その後は再び主導権を奪われるも、終盤に富樫が相手の背後を突くように追加点を決めた。
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