ヴェルディ再建へ。永井秀樹
ユース監督が明かす苦闘と寝不足の日々 (2ページ目)
現役時代と変わらず、朝は7時起床。午前中は、新規のスポンサー探しや、クラブ再建に向けての情報収集に奔走している。ちなみに、いかなる場面にもすぐに対応できるように、愛車にはスーツとネクタイを1セット常備。クラブの会議にも出席し、幹部たちと方針等についての意見をかわしている。
ユースの監督としての仕事は、午後3時頃から準備を始めて夕方5時にスタートする。夜9時過ぎに終了して、なんだかんだすべての用事を終えてクラブハウスを出るのは、夜10時過ぎになる。
自宅に戻って遅めの夕食をとり、常に進化し続けるサッカーの研究のために「海外サッカーは、1日2試合は必ず観る」という。
そんな日々のルーティンを終えると、今度はユース指導のその日の練習メニューを振り返り、全選手のパフォーマンスを思い出しながら、各々の課題と改善点を見つけ、翌日の練習メニューを考える。
就寝時間は午前3時前後になる。試合が近づけば、相手の分析、メンバーや作戦を考える時間も加わって、明け方にはなるのは珍しくないそうだ。
「昨シーズンまでは現役選手だったので、睡眠時間や体のケアに気を配って、翌日には少しでもいい状態にしたいと考え続けていた。でも、監督という立場になれば、自分がプレーするわけではないので、自分の体調はどうでもいい。極端なことを言えば、睡眠なんて、なくてもいいと思っている。どうすれば一人ひとりの選手をうまくしてあげられるか、どうすればチームがいいサッカーをできるかをずっと考え続けている。さすがにこの間、あまりにも睡眠不足で、入浴中に寝落ちしそうになったときは自分でも驚いたけど(笑)」
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