福田正博が「今こそハリルホジッチ監督が
起用すべき4人」を熱烈推薦 (3ページ目)
ボランチではもうひとり、今年で31歳になる高萩洋次郎(FC東京)も試してもらいたい選手。チームの新陳代謝を促そうとする時には若い選手にばかり目がいきがちだが、サッカーは経験豊富なベテランの力も必要なもの。若い頃に攻撃的なポジションでプレーしていた高萩は、キャリアを積む中で守備力を高め、ボランチとして活路を見出した選手だ。
外国人選手に当たり負けしない体の強さ、経験に裏打ちされた戦術眼、広い視野に加え、攻撃のリズムを作ることもできる。スキを見つけてゴール前に危険なパスを通す技術とセンスは、ボランチからの展開力に課題のある日本代表にとって欠けている部分なだけに、高萩を入れた形をぜひとも見てみたい。
W杯予選の真っ只中でなければ、代表での出場経験がなくても試合に出してもらいたい選手は数多くいる。その一番手が柏のGK中村航輔だ。身長は184cmとGKとしては決して大きくはないものの、彼のシュートに対する反応はずば抜けており、全盛期の川口能活を彷彿させる。
彼の特長は「貪欲さ」にある。柏ユース育ちで常に年代別日本代表に名を連ね、昨年は五輪代表としてリオ五輪でも2試合に出場した。しかし、中村は決して順風満帆なキャリアを歩んできたわけではない。トップチーム昇格後に右腕を骨折するなどケガの影響で出番が得られず、2015年シーズンにアビスパ福岡に期限付き移籍。そこでJ2での経験を積み、再び柏に戻って正GKの座を勝ち取った。
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