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福田正博が「今こそハリルホジッチ監督が
起用すべき4人」を熱烈推薦 (2ページ目)

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 昌子はこれまでも代表に招集されながら出場機会に恵まれてこなかったが、CBは日本代表にとって手薄なポジションなだけに、今後を見据えて経験を積む機会を与えてもらいたい。シリア戦で起用されるとしたら、守備の中核を担うキャプテンの吉田麻也ではなく、森重真人のポジションに入ることになるだろう。勢いのある昌子がそのままレギュラーの座を奪うことも十分に考えられるが、当然、森重も指をくわえてポジションを明け渡すような選手ではない。そこで生まれる競争が、「守備陣の層の厚さ」につながるはずだ。

 また、ボランチで起用してもらいたい若手筆頭が井手口陽介(G大阪)だ。昨年11月のサウジアラビア戦で代表に初招集されたものの、3月ラウンドでは足に故障を抱えていたこともあって招集が見送られた。しかし、Jリーグで戦線に復帰してからは、G大阪の攻守の要として抜群の存在感を発揮。12節終了時で首位に立つチームの原動力になっている。

 井手口の最大の魅力は、攻守におけるアグレッシブさにある。ボールホルダーとの間合いを果敢に詰めてボールを絡め取り、パスをはたくと同時に相手ゴール前に走り込んでチャンスメイクやシュートを狙う。こうしたプレーは、同じG大阪の今野泰幸が3月のUAE戦で見せたが、日本人のボランチで「高いボール奪取能力」と「ゴール前への飛び出し」の両方を兼ね備えた選手は数少ない。これから、代表において中盤のファーストチョイスになる可能性を十分に秘めた井手口の起用を楽しみにしている。

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