原口元気が刺激。レッズ関根貴大の1人2役プレーに「オォー」と唸る (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 一方、ウイングバックの選手がゴール前まで何度も侵入できるのは、それだけ浦和が相手を敵陣に押し込めているからでもある。今シーズンの浦和は、「相手に90分間プレスをかけ続け、相手のコートで試合をする」という理想を掲げているが、関根がどれだけ決定的な場面に絡めているかは、チームとしての好調さを示すバロメーターでもあるのだ。

「今年は押し込んでいる展開が多いので、その分、モリくん(DF森脇良太)や槙野くんが高い位置を取っていて、それで自分が中に入りやすいし、ポゼッションしながら中で受けてサイドチェンジしたりっていうプレーがこれまでよりもできているかなって。それに、前の3人が起点になってくれるので、自分が中に入るタイミングが取りやすいっていうのもあると思います」

 J1リーグの得点ランクの上位にはFW興梠慎三、FWラファエル・シルバ、そして武藤らが名を連ねているが、この3トップに相手チームのマークが集中しているところで、アウトサイドにいるはずの「24番」が、いつの間にかゴール前に飛び出してくる――。今シーズンはそんなシーンが、この先もたくさん見られるに違いない。

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