7季ぶりJ復帰の細貝萌が語る。
「実は日本人監督、初めてなんです」 (3ページ目)
──納得の移籍になりましたか。
「もちろんです。自分でここに来たいと思って来た。クラブ選びに関しては、これまでも自分の意思で決断してきて、失敗なんて思ったことは一度もないです。もちろんシュツットガルトに入ったのも後悔してない。この移籍自体も成功としか思ってない。ベストを尽くすことで柏の力になれればと思います。日本に帰ってきたというより、挑戦という感じですね」
──入団会見では「経験を伝えたい」と。
「6シーズン海外でやった選手はここにはいない。『小学生のとき埼スタで(細貝を)見てた』というような若い選手がチームメイトなんですよ! 彼らに何を伝えられるのかといったら、具体的には難しいですけど、まずは自分が試合に出られるようにがんばらないと。試合に出れば、プレーで伝えられることはあると思うんです。普段の立ち居振る舞いも重要と思う。彼らのプラスになるようなことを感じてもらえれば」
──この6年間、ご自身が海外で学んだことも多かった?
「プレー面よりも、やっぱり人としての成長のほうが大きかったと思うんです。プレーのことは正直わからない。一流選手でも、プレミアでは活躍できてもリーガでダメな選手とかもいて、リーグが違うって結構、大きなことなんですよね。僕はうまいタイプじゃないから、6年間海外でやったからといって、日本で必ず活躍できるとは思ってない。だからこそ必死になって、がむしゃらにやらないといけないと思うんです」
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