ドンピシャの補強。「戦える」細貝萌が、
若い柏レイソルの救世主に (3ページ目)
だが、優れたテクニックを持つチームは、ガンバのプレスにあっさりとねじ伏せられた。もしもそこに細貝がいたら、自ら先頭に立って1対1の局面で負けない姿勢を示し、若い選手を鼓舞し、少なからず試合の流れを変えられたのではないか。そんな試合だった。
実際、細貝自身も移籍先を探るにあたり、オファーのあった複数のJクラブについて、すべて試合映像をチェックしたという。もちろん、そのなかにはこのガンバ戦も含まれていた。
細貝にしても、30歳にしてJリーグ復帰を決断する以上、ゆっくりと時間をかけてチームに馴染み、それから試合に出られるようになればいいと考えていたはずはない。
即戦力として活躍するために、自分にとって最適な移籍先はどこなのか。そう考えていた細貝がガンバ戦を見て、柏における自らの存在意義を見出したとしても不思議はない。
もちろん、ドイツで多くの実績を残しているとはいえ、細貝にポジションが約束されているわけではない。本人も「自分の力でチームの信頼を勝ち取っていかないといけない」と、競争を覚悟している。
それでも、細貝が「若い選手が多いので、内容も含め、結果が出るように、その助けになれるようにしたい」と話しているように、若くテクニカルなチームにあって、彼のような選手が有効なアクセントとなるのは間違いないだろう。
3 / 4