ドンピシャの補強。「戦える」細貝萌が、若い柏レイソルの救世主に (2ページ目)
柏の場合、22歳のGK中村航輔、21歳のDF中谷進之介、20歳のDF中山雄太など、Jリーグでは異例と言っていいほど若い選手がセンターラインにそろっている。その他にも自前の育成組織から育ってきた選手が多く、先に挙げた広島戦では、先発メンバー11名の平均年齢が24歳という若さだった。
だが、ただ若くしてデビューするだけでは意味がない。高いレベルでの実戦経験を重ねることが成長につながり、さらには自信につながってこそ、だ。今季の柏が第2節から4節まで3連敗を喫しているように、負けが続いて泥沼にハマれば自信を失い、むしろ若いチームであることが裏目に出てしまいかねない。
だからこそ、細貝のような経験豊富な選手が価値を持つ。
しかも、細貝のプレースタイルが、決してテクニシャンではなく、激しくボールを奪いにいけるファイターであるという点も、若い柏にとっては大きいだろう。
例えば、J1第2節ガンバ大阪戦。柏はこの試合、ガンバのパワフルで出足の鋭いプレスの前にほとんど何もさせてもらえず、1-3と力負けした。
柏は育成組織から一貫してテクニックを重視しており、U-18のユースチームなどを見ていても、実にうまくパスをつないで攻撃を組み立てる。トップチームに昇格してくる選手にも、技術に長(た)けた選手が多い。
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