2017.04.09

マリノス新旧10番対決。齋藤学は
ためらわずに中村俊輔を削った

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

「”新旧10番対決”、という報道にはとらわれてはいません。俺が俊さんと戦うわけではない。マリノスがジュビロと戦うんだから」

 今シーズンから名門、横浜F・マリノスのエースナンバー、背番号10をつけることになった齋藤学は、その胸中を試合3日前に語っている。対戦相手は、昨シーズンまで10番をつけていた中村俊輔を擁するジュビロ磐田。構図は必然的に「10番対決」となったが、齋藤はそこに執着していなかった。

「10番は『つけたい』と志願しました。苦しいときに何とかしてくれるのが、自分にとっては10番で。11番のときも同じ気持ちでやっていたけど、自分にプレッシャーをかけたかった。もう一個、上にいくために。でも実際、同時にキャプテンに指名されたので、チームとしてどう戦うのか、という方が大きくなった。俊さんがいなくなった数カ月で、自分たちのチームがどう成長したのか。それを証明しますよ」

 齋藤は10番というよりも、キャプテンの顔で言った。

中村俊輔(磐田)のチャージをかわす齋藤学(横浜F・マリノス) 4月8日、日産スタジアム。横浜FMはクラブ創立25周年記念試合を戦っている。奇しくも相手の磐田には、横浜FMの看板選手だった中村がいた。