Fリーグ10年目で初の1位陥落。「絶対王者」名古屋は返り咲けるのか (5ページ目)

  • 河合拓●取材・文・撮影 text & photo by Kawai Taku

 ファーストラウンドのもう1試合は、リーグ戦3位のペスカドーラ町田とリーグ戦4位のフウガドールすみだの対戦となる。2月4日に行なわれたリーグ戦の試合では、町田が4-0とすみだを圧倒した(今季リーグ戦での対戦成績は町田の3勝0敗)。

 負傷に苦しんだGKピレス・イゴールと、個人としてFリーグ10連覇を目指すFP森岡薫を擁し、FP甲斐修侍のラストイヤーをタイトルで飾りたい町田は現在、シーズンを通して一番いい状態にある。前半戦を首位で終えたすみだは、レギュラーシーズン最後の2試合とも出場停止だったU-20フットサル日本代表FP清水和也、今シーズンかぎりで引退するFP太見寿人(ふとみ・ひさと)の両ピヴォ(※)の活躍がカギを握りそうだ。

※ピヴォ=サッカーにおけるフォワード的な役割。ポルトガル語で「軸」「中心」という意味。

 ファーストラウンドからファイナルラウンドまで勝ち進んだチームがFリーグ王者になるためには、さらにファイナルラウンドで大阪に2連勝しなければならない(※)。そのため、リーグ戦1位で終えた大阪が極めて優位な状況にある。「絶対王者」名古屋が意地を見せて10連覇を達成するのか、それともFリーグに新王者が誕生するのか――。10年間でもっとも熱い戦いが幕を開ける。

※ファイナルラウンドは2試合制。第1戦で大阪が勝利、もしくは引き分けの場合はその時点で大阪の優勝となる。

■フットサル記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る