サガン鳥栖、J優勝も現実的な目標に。カギは新戦力たちのアジャスト
「ESPIRITU!」
試合後のマッシモ・フィッカデンティは、そこで語気を強めた。必ず勝つんだ、というチームの「スピリット」。いかにも、イタリア人指揮官らしい。
2月18日、サガン鳥栖は韓国Kリーグの水原三星ブルーウィングスをエース、豊田陽平と新鋭、鎌田大地の得点により、2-1で撃破している。ACLに出場する相手に先制し、一度は追いつかれながら、突き放した。Jリーグ開幕を1週間後に控え、意気揚々。結果が問われる試合ではないが、勝者のメンタリティは勝利によってのみ作られるのだ。
水原(韓国)との親善試合で決勝ゴールを決めた鎌田大地「勝利のために戦うスピリットを確立したい。それが、どんな状況でも、どんな相手でも」
フィッカデンティ監督はロッカールームで選手たちに薫陶を与えてきたが、挑戦は2年目を迎える。
鳥栖は勝利する集団になったのか?
「昨年やってきたスタイルに肉付けしている。大きくは変えていない。そこに新加入の選手が入って、アジャストさせている」
昨年から在籍している選手たちは口を揃えて言う。戦術的なベースは変わらない。
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