佐野日大、あっぱれベスト4。前橋育英は「史上最悪の代」で初戴冠へ (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 決勝の相手は、今年度の高円宮U−18チャンピオンシップを制した青森山田(青森県)。実力的には格上と見られるが、選手たちには決して臆するところはない。最終ラインの要を担うDF角田涼太朗(2年)も「切り替えの速さとか、カバーリングの徹底とかをいつもどおりにできれば、簡単にはやられないと思います」と自信を見せる。

 チームを率いて33年目となる山田監督にとっては、ふたたび初優勝のチャンスが訪れた。

「青森山田は今年のチャンピオンですからね。気持ちも強いし、パワーもテクニックもある。鍛えられたチームなので、具体的にどこをついていけばいいか。とにかくチャレンジしていくしかない」

 指揮官はそう謙遜するが、高校サッカー界を代表する名将の頭のなかには、確かな「逆襲」のシナリオが描かれているはずだ。

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