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伏兵を一蹴し決勝へ。同じ優勝候補でも
青森山田は東福岡と何が違ったか

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 昨年12月に、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016チャンピオンシップを制している青森山田にとっては、大きなプレッシャーがかかる試合だったに違いない。

 全国高校サッカー選手権準決勝。

 クラブチームも含めたユース年代の日本一に輝いたことで、優勝候補筆頭と目される青森山田(青森県)。対するは、準々決勝で青森山田と並ぶ優勝候補の東福岡(福岡県)を破るなど、今大会で快進撃を続ける東海大仰星(大阪府)である。

球際で激しい争いを見せた青森山田と東海大仰星球際で激しい争いを見せた青森山田と東海大仰星 ただでさえ、「これまでとは違う雰囲気、歓声のなかでの準決勝。目に見えないプレッシャーがあり、選手たちは予想以上に硬さがあった」(青森山田・黒田剛監督)うえに、相手はノーマークで勝ち上がってきた、いわば未知のチーム。青森山田にしてみれば、むしろ東福岡以上にやりにくい相手だったかもしれない。

 青森山田のセンターバック、DF橋本恭輔(3年)が語る。

「(東海大仰星とは)試合をやったことはないし、見たこともなかった。(対戦が決まって)試合の映像を見たが、やることが徹底されているので一発の怖さがあった」

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