「鹿島は賢い」スペインサッカーの重鎮が、
クラブW杯を詳細に分析 (4ページ目)
ここが潮目だった。
相手が前がかりになって、雑にボールを入れるようになると、鹿島は中盤で数的優位となり、落ち着いてボールが持てるようになる。鹿島DFは大勢のアタッカーと向き合わざるを得なかったが、そこにパスが供給されない。逆に敵陣で枚数が少なくなった相手にプレスを仕掛け、パスを引っかけ、カウンターを発動するようになった。
2点目は柴崎がフリーで遠藤康に合わせている。3点目も金崎夢生がマーカーを振り切ると、ファーサイドでマークを外した鈴木優磨に流し込んだ。カウンターは精度もスピードも完璧に近い逆襲だった。
交代で登場した金崎は攻撃ラインに幅を与えつつ、右に流れて速攻の気配を漂わせた。同じく交代の鈴木がダメ押しゴール。石井正忠監督の采配が大きなターニングポイントだったことは間違いない。小笠原に代えて永木を入れ、堅実さとパワーを加える(技量では劣るが)タイミングも抜群だった」
そして最後に、エチャリは鹿島の「番狂わせ」をこう祝福している。
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