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未知なる相手への恐怖は消えた。
鹿島にクラブW杯決勝へのチャンスあり (4ページ目)

  • 浅田真樹●文text by Asada Masaki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 日本人選手にとって、アフリカ勢と対戦する機会は決して多くない。クラブチーム同士での対戦でいえば、この大会を除けば皆無に近く、日本代表選手でもなければ、初めての経験であっても不思議はない。まして最近はU-20日本代表が世界大会に出場できていなかったこともあり、そうした傾向にますます拍車がかかっていた。

 だからこそ、こうした試合は日本サッカー全体の底上げのためには大きな意味があり、もちろん、鹿島というJリーグ屈指の常勝軍団にとっても、さらに一段上のレベルへと進むための貴重な経験となったはずだ。

 何度も相手FWに振り切られたDF昌子源は「自分でも分かっている。前半はひどかった」と認めつつも、「初見で難しかった」と吐露している。こうした経験の蓄積が鹿島を、引いてはJリーグのレベルを高めることにつながる。

「普段できない相手とやれて、勝てたのはよかった。引き締まった内容で90分できた」

 この日、ゲームキャプテンを務めた永木がそう語っていたが、こうした貴重な経験を次につなげるためにも、どんな形であれ、勝って準決勝に進出できたことは大きい。

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