【恩田社長の600日】Jリーグクラブの仕事はサッカーだけではない (5ページ目)

  • 恩田聖敬●文 text by Onda Satoshi


 私の社長退任後も市町村へのアプローチは続けられ、その結果、今現在、スタジアムには42の市町村のうち、ほとんどの自治体の横断幕や看板が、スポンサーの証として、ところ狭しと並んでいます。これだけ多くの市町村の横断幕や看板は、他のどのスタジアムでも見たことがありません。岐阜県すべての地域に支えられていることを誇りに思います。

「ぎふ元気活動」は、量質ともにまだまだ改善する余地はたくさんあると思います。地域での触れ合いを通して、元気を分かち合えること、そして「さすがFC岐阜!」と言っていただけける活動になることを切に願います。その結果、すべての市町村の横断幕や看板がスタジアムに掲げられて、各地域からスタジアムに応援バスが到着する。バスからは、老若男女問わずに緑のグッズをまとい、笑顔で降りてくる......。

 そのようなぎふがひとつになった未来を夢見ています。

(つづく)

【profile】
恩田聖敬(おんだ・さとし)
1978年5月10日、岐阜県生まれ。岐阜北高―京都大―京都大大学院を修了し、2004 年にネクストジャパン入社。ゲームセンター店長など、アミューズメント、エンターテインメント系の仕事に従事し、キャリアを積む。2012年、ネクスト ジャパンホールディングスがJトラストに吸収合併されて、同社に移る。2014年から岐阜フットボールクラブ代表取締役社長に就任。2015年1月、筋萎 縮性側索硬化症 (ALS) の発症を公表し、2015年11月、社長退任を発表した。2016年6月30日に「株式会社まんまる笑店」を設立。代表取締役社長に就任。

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