「J2史上最強の3位」アビスパ福岡が挑む、昇格プレーオフの呪い (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kaz Photography/Getty Images

「今日は昇格を決められなかったが、悲観する必要はない。まだ何も終わっていないし、全然残念なことはない。今日勝ったことで勢いを持ってJ1昇格プレーオフに臨めると思う。この仲間と、もう2週間一緒にプレーできることをポジティブにとらえたい」

 また、チームを率いる井原正巳監督も、「8連勝で締めくくれたのはすばらしいこと」と選手を称え、自動昇格がならなかったことについても、「またチャンスをもらったという気持ちで残り2試合、J1昇格に向けてしっかり戦っていきたい」と、11月29日から始まるJ1昇格プレーオフに照準を定める。

 J1昇格プレーオフでは、リーグ戦3位となった福岡はまず準決勝で6位のV・ファーレン長崎と対戦し、これに勝てば、決勝で4位のセレッソ大阪vs5位愛媛FCの勝者と対戦。ここで勝利すると、晴れてJ1昇格が決まる。

 しかし、3位の福岡にとっては不吉なデータもある。

 2012年にJ1昇格プレーオフが採用されて以来、3位のクラブは一度も昇格できていないのだ。井原監督は警戒の色を強め、こう語る。

「下の(順位の)チームは開き直って勝ちに来る。過去何年かのケースもあるので、二の舞にならないようにしたい」

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