福田正博が分析。無敗優勝の浦和レッズ、好調の3大要因 (3ページ目)
浦和の1stステージのターニングポイントになったのは、5月2日第9節のガンバ大阪戦だろう。首位を争うライバルをホームに迎えた直接対決で、0-0のまま試合を終えるかと思われた後半39分にゴールを奪い、勝ち点3を手にできた。
昨シーズン、浦和は終盤戦のホームでG大阪に敗れたことがキッカケとなり、G大阪に優勝をさらわれた。その浦和にとって、嫌な記憶を払拭し自信を取り戻す勝利になった。
それが第11節のFC東京戦での4-1の圧勝を呼び、さらには先制点を奪われ、試合の流れとして敗戦もありえた第12節の鹿島アントラーズ戦での逆転勝利(2-1)につながったといえる。
こうして新戦力が勢いをもたらし、成熟した守備力で1stステージ優勝を果たした浦和だが、2ndステージで苦戦することも考えられる。
懸念材料のひとつが、両ステージともに制覇しても年間王者になるわけではないため、2ndステージで選手がモチベーションを保てるのかどうか、という点だ。
※年間勝ち点で1位になれば、チャンピオンシップの決勝にシードされる
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また、1stステージではG大阪、鹿島、横浜FMなどの強豪と有利なホームスタジアムで戦えたが、2ndステージはアウェーでの試合になる。こうした状況で勝ち点を思うように伸ばせなかった場合、チームの士気が下がってしまう危険性がある。
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