東日本大震災から4年。「東北人魂」小笠原満男の想い (3ページ目)
2011年3月11日に起こった東日本大震災から4年が経った今、被災地に対する支援が徐々に減退してきているのではないかという声も聞かれる。そして、東北人魂の活動やそれに対するサポートも例外ではない。小笠原は言う。
サッカー教室で子どもたちとプレーする小笠原「これは、僕らにとってもこれからの課題になると思います。今後、震災の記憶はもっと薄れていってしまう可能性の方が大きいですから。でもそこで、どうしたらまた皆の意識をもう一度引き戻すことができるのか。考えなくてはいけないですし、そのためにも、まずはチームで活躍して、いい結果を出して、そこから情報を発信できるように頑張っていかないといけないなと思っています」
被災した東北地方の沿岸エリアには、瓦礫がなくなったとはいえ、いまだ茶色い大地が静かに広がり、仮設住宅があちらこちらに見受けられる。どこも似たような様相で、マイナスからゼロにも戻っていない。それが復興の現状だ。
そんな中でも、元気に走り回ってサッカーボールを蹴る子どもたちの笑顔は、一緒に触れ合っている選手のみならず、周りの大人たちや、その地域全体を元気にしてくれている。
そんな笑顔がこれからも絶えることのないように、そして、この苦境に打ち勝った子どもたちの中から、いつの日かJリーガーが輩出されることを楽しみに、今後も東北人魂の活動が続いていくことを願いたい。
東北人魂ホームページ
http://tohokujin-spirit.com/
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