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それでもレッズは優勝する、5つの安心理論 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

(1)勝ち点2差
 言うまでもないことだが、現時点でレッズはガンバに勝ち点2差をつけて首位に立っている。自力優勝の可能性があるのはレッズだけ。ガンバのMF遠藤保仁が「勝ち点2差まで縮めたが、まだ2位。トップに立ったわけではない。間違いなくレッズの有利は変わらない」と語っている通りである。

(2)日程
 幸か不幸か、天皇杯も勝ち残っているガンバは、11月22日にレッズとの天王山を戦い終えたあと、11月26日に再び関東(東京・味の素スタジアム)に遠征し、清水エスパルスとの天皇杯準決勝を戦わなければならない。その後、中2日で大阪に戻って、J1第33節(11月29日)のヴィッセル神戸戦という厳しい日程を強いられる。リーグ戦だけに集中して1週間を使えるレッズに、日程面での利がある。

(3)豊富なJ1優勝経験者

 現在の主力では、遠藤(2005年)くらいしか優勝経験者がいないガンバに対し、レッズには平川忠亮、鈴木啓太(2006年)をはじめ、西川周作(2012、2013年=サンフレッチェ広島)、森脇良太(2012年=サンフレッチェ)、興梠慎三(2007~2009年=鹿島アントラーズ)、那須大亮(2003、2004年=横浜F・マリノス)など、修羅場をくぐって栄冠を手にした経験のある選手は数多い。

 自身"3連覇"を狙う西川のように、「この状況をネガティブに考えてしまいがちだが、いかに楽しめるかが非常に大事になる。Jリーグが最後までわからないのは毎年のこと。自分たち次第で(J1王者に)なれる状況なので、前向きにやっていきたい」と語れる選手がいるのは心強い。

(4)連敗なし

 今季、一度も連敗のないレッズに対し、ガンバは2連敗と3連敗がそれぞれ一度ずつある。過去、例外がまったくないわけではないが、連敗しないことはJ1優勝へのひとつの物差しとなる。ガンバとの首位決戦に敗れたからといって、それを引きずらないのが今季のレッズである。

(5)サポーター

 収容6万人のスタジアムをサポーターで満員に埋めることができるのは、現在のJリーグでレッズくらいのもの。MF梅崎司が「スタジアムは非常にいい雰囲気で、いい景色だった」と語っていたが、サポーターの絶大な後押しは優勝への力となる。今季最終戦をホームで戦えるのも有利な条件だ。

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