2014.11.21

J優勝の行方は、ガンバ長谷川健太監督の采配にかかっている

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by AFLO

 11月22日、浦和レッズ対ガンバ大阪。首位と2位が勝ち点5差で対戦する今季のJリーグ最大の大一番だ。ガンバが勝利を収めれば、残り2試合で、勝ち点2差に縮まる。浦和レッズが次戦で苦手な鳥栖とアウェーを戦うのに対し、ガンバ大阪は最終戦に高い確率で勝利が望める最下位、徳島戦を残している。ガンバ大阪有利。今後の対戦カードを考えると、野球で言うところの0.5ゲーム差はないに等しい。それだけに、この直接対決は注目される。勝つのはどっちか。

 勢いがあるのは、追う側のガンバ大阪。リーグ戦後半の好成績に加え、直近のナビスコ杯決勝(11月8日)で、サンフレッチェ広島を逆転で下し、優勝を飾っている。さらに天皇杯でも準決勝に進出。4チームの顔ぶれ(他は清水エスパルス、モンテディオ山形、ジェフ千葉)を見れば、優勝に最も近い位置にいる。その三冠獲得は、かなり現実味を帯びている。

J優勝の行方は、長谷川健太監督の采配にかかっている ガンバ大阪は、つまり日本のクラブサッカー界全体の流れでは中心的な立場にいる。浦和レッズを追っているJリーグはむしろ例外。挑戦者としての色は決して強くない。

 ナビスコ杯決勝は、そんなガンバ大阪の立ち位置が覗けた一戦と言えた。絶対に負けられない戦いをした感があるのだ。敗戦を恐れたと言われても仕方がない守備的な戦いをした。それは、従来の中盤フラット型4-4-2ではなく、中盤ダイヤモンド型の4-4-2で戦った前半の戦いに端的に表れていた。

 長谷川健太監督は試合後、「サンフレッチェにはJリーグでも天皇杯でも、このやり方で臨んだ」と語った(※)。広島に対しては、ごく当たり前の作戦であることを強調したが、前半を1-2で折り返すと、従来の布陣に変更。「攻撃的にいかなければならなくなった」と、その理由を述べている。中盤ダイヤモンド型4-4-2で戦った前半の戦いを守備的だと認めたわけだ。

※Jリーグは1-1、1-0の1勝1分け。天皇杯4回戦は3-1で勝利