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神戸躍進のカギを握る男が、中村俊輔から学んだこと (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburou

 神戸の強力アタッカー陣は選手個々で見れば、極端に調子を落としているわけではない。ペドロ・ジュニオールが依然として好調を維持しているのはもちろん、マルキーニョスにしても組み立て役としての負担を減らし、前線での仕事に専念させてやれば持ち前の決定力を発揮できる。問題はいかに彼らを前線で孤立させないか、だ。

「前線はスピードと得点力があるので、それを生かせるようにもう少し高い位置でさばけるようにしたい」と森岡。加えて、「あまりシュートを打ってないので、もっと自分がゴールを取ることも意識したい」と23歳の成長株は意欲を見せる。

 昇格1年目の神戸がさらなる躍進を見せるのか。あるいは、このまま失速していってしまうのか。浮沈のカギは、ブラジル人トリオではなく、実は若き背番号10が握っている。

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