2014.03.11

J3開幕。プロリーグとして山積する課題と射し込む希望

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • アフロスポーツ●写真 photo by AFLOSPORTS

「ギオンスタジアムに行きたいんですけど、道をご存じですか?」

 駅を降りたカップルが、待ち合わせをしている様子の女性に尋ねていた。

「あ、私もこれから行くんですが……たぶん、公園の近くとかで」

 JR相模線、原当麻駅周辺(神奈川県)ではそんなやりとりが行なわれていた。手探りのJリーグ観戦。普段は興味を覚えなかった人々が、「プロサッカー」=Jリーグという響きに惹かれて来たに違いなかった。

 2014年3月9日。J1、J2に続くカテゴリー、J3リーグが、ホームタウンを持たないJリーグ・アンダー22選抜チームを含め、合計12チームで開幕した。J3は3回戦総当たりのリーグ戦で、1位のチームはJ2に自動昇格、2位のチームはJ2の21位と入れ替え戦を行なう。ただし現時点で(昇格に必要な)J2ライセンスを保有しているのは、FC町田ゼルビア、ツエーゲン金沢、ガイナーレ鳥取の3クラブのみである。

3月9日、各地で開幕したJ3リーグ 多くの参加クラブは前年まで、J3と同じ3部リーグに相当するJFLリーグに在籍していた。「3人以上のプロ契約選手が在籍すること」が条件となり、運営面もJリーグの規約に照らし合わされることになったが、何が大きく変わったのか。プロサッカーリーグとはなんぞや――。