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藤田俊哉×名波浩が検証「大宮が躍進し、磐田が低迷したワケ」 (2ページ目)

  • 小室 功●構成 text by Komuro Isao
  • 山添敏央、益田佑一●撮影 photo by Yamazoe Toshio,Masuda Yuichi

藤田 ただ、シーズン前には大宮が首位に立つなんて思っていなかった。優勝できるかどうかは、中断明けの試合を見てみないとわからないよね。

――首位にいることを意識したり、優勝したい気持ちが出てきたり、そういう心理がどう影響していくか。大宮にとっては、これからが勝負どころといったところでしょうか。

藤田「連敗したときに微妙な空気が流れた」という話を聞いた。優勝を意識し始めたとき、今のような力が出せるかどうか。そこはひとつのポイントになってくるだろうね。

名波 Jリーグでは連敗していないでしょ?

藤田 Jリーグとナビスコカップの2試合(Jリーグ第11節〈5月11日〉のベガルタ仙台戦で1-2と敗れたあと、ナビスコカップ予選リーグ第6節〈5月15日〉の川崎フロンターレ戦で0-2と敗戦)のことだと思う。その後、リーグ戦で勝って、チーム状態は持ち直したけど、まだJリーグは半分も終っていないからね。

名波 折り返し(第17節)まであと4試合ある。それでも、上位陣が潰し合って、最終的に優勝ラインが勝ち点60前後だったら、大宮にも十分チャンスがあると思うよ。

藤田 今、大宮の勝ち点はいくつなの?

名波 勝ち点32(10勝2分け1敗)。前半戦の17試合が終ったとき、大宮がどれぐらい勝ち点を積み重ねているか。40前後まで行っていたら、かなり(優勝の)現実味も増してくるかもしれない。

藤田(リーグ戦が)半分終わってみないとわからないし、大宮はすごくいいチームだと思うけど、最終的には浦和レッズとか、横浜F・マリノスとか、鹿島アントラーズとか、優勝争いをしてきた経験のあるチームが出てくるんじゃないのかな。

――ズバリ、おふたりはどこが優勝すると予想していますか。

藤田 横浜FMは、中村俊輔がすごくいいよね。だけど、(チームの)平均年齢が高いのが気になる。これから迎える夏場をどう乗り切るかがポイントで、それを考えると、ちょっとしんどいかもしれない。ならば、浦和かな。戦力の充実ぶりを見ても、いちばん(優勝の)可能性がありそう。

名波 じゃあ、自分は横浜FMにしよう。ほんと、今の俊輔はいいよ。鹿島と対戦したナビスコカップ準々決勝第1戦(6月23日、横浜が2-0で勝利)で決めたFKも素晴らしかった。そんな俊輔をはじめ、ベテラン勢の奮闘に期待したい。

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