2012.07.07

【日本代表】香川真司に学ぶ、日本人アタッカーに必要な能力

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

マンチェスター・ユナイテッドに移籍した香川は、ザックジャパンでも攻撃の中心
福田正博フォーメーション進化論 vol.22

 香川真司に代表されるように、ザックジャパンは2列目のアタッカーの戦力が非常に充実している。スタメンの香川、本田圭佑、岡崎慎司のほか、五輪世代では宇佐美貴史、大津佑樹、清武弘嗣、斎藤学、東慶悟のほか、宮市亮、高木(俊幸、善朗)兄弟や大前元紀らもいる。監督の立場からすれば、選ぶのが大変だろう。

 4-2-3-1の「3」のサイドアタッカーは中盤というよりもフォワードに近い選手であり、ゴールにより近いところで勝負をする選手だ。スピードがあってアジリティがあるという日本人の特性を生かせるポジションといえる。

 ほんの数年前まで、日本人選手は『ひとりで仕掛けて打開できない』と言われることが多かった。たとえば2006年W杯ドイツ大会時のスタメンは、玉田圭司が唯一と言っていい仕掛けていくタイプの選手だった。以前の日本には、個の力で状況を打開できる選手は少なかったように思う。近年、そのことが指導者レベルで非常に大きなテーマになっていて、日本サッカー界がそういう選手の育成を意識して取り組んできた成果が、今出ているのだと思う。

 サッカーのスタイルやトレンドとして、サイドアタッカーが非常に重要になってきたということもある。同時に、日本人の場合、欧州や南米ほど屈強な体格ではないので、センターFWやCBのようなフィジカル勝負で激しくぶつかりあうポジションは難しいかもしれないが、サイドアタッカーとしてなら技術とスピードを生かして世界のトップに十分対抗できるということだ。