【Jリーグ】浮上できない理由。ガンバ大阪が抱える二律背反
ザックジャパンで活躍する遠藤もガンバでは苦戦が続いている 現在の順位を知らない人が試合を見ていたら、G大阪がJ2降格圏にいるチームだとは、きっと思わなかったに違いない。
それほど、G大阪の出来は悪くなかった。J1第17節、FC東京対G大阪戦のことである。
率直に言えば、悪くなかった、という表現さえ控え目なくらいかもしれない。DFラインからパスをつないで攻撃を組み立てる、"ガンバらしさ"は存分に出ていたし、事実、FC東京よりも多くのチャンスを作っていた。
しかし、結果は3-2でFC東京の勝利。これで2連敗となったG大阪は、16位からさらに順位を落とし、ブービーの17位に転落した。
シーズン途中からその任に就くも、チームを低迷から救い出せない松波正信・G大阪監督が、苦悩を口にする。
「あんなに簡単に失点すると、追いつくのにパワーがいる。守備のバランスを取ったなかで攻撃できないと、結果(勝ち点)を取っていけない」
指揮官が嘆くのも無理はない。G大阪は前節の柏戦で、試合開始から20分間で3失点。その後、前半のうちに2点を返したが、逆転を狙って前に出た後半に失点を重ね、2-6と大敗を喫していた。
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