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サッカー日本代表・森保一監督が考える次のフェーズ 「1番から11番まで、どういう選手が必要なのか明確にしたい」 (2ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Kei Totsuka

【なぜもっと背中を押せなかったのか】

── 相手の個が強いと、なおさら保険をかけたくなります。カバーの意識は強くなる。

「お互いにカバーし合える、助け合えるのは日本人のよさです。それゆえに守れている局面があれば、守れていない局面もある。保険をかけすぎないように、とやってきたなかで、ブラジル戦でその後押しができなかった。自信を持って個で局面を制していこうと、なぜもっと選手の背中を押せなかったのか......という悔しさがあります」

── ヨーロッパでプレーしている選手は、個で問題を解決する環境でプレーしているわけですよね?

「そうです。ヨーロッパでプレーしている選手にとってはそれが日常で、日本代表だからといってあまり日本型に戻してはいけない、ということは気をつけていました。日本代表として集合した時も、組織、組織にならないようにと」

── そのバランスは難しいですね。

「難しいです。活動のたびに積み上げていくことを念頭に置きつつも、振りきってやるべきなのか、とも考えました。守備なら、前からガンガン奪いにいくのが理想じゃないですか」

── ハイライン、ハイプレスで。

「ただ、将来的にそうなりたいからトライしても、目前の結果を取り逃してチームが崩れたりしたら、未来へつながる土台作りにはなりません。

『和を以て貴しと為す』という言葉がありますが、チーム一丸となってタフに粘り強く、最後まで戦い抜くのは、日本人の優れた精神性です。それを知っていながら『個で勝っていけ』と強調しすぎるのは、日本代表としてどうなのかという葛藤があります」

 チャレンジ&カバーの原則を否定せず、個で局面を制する意識を習慣化していく。攻守において1対1で勝ちきる強さを高め、組織に寄りすぎない連係と連動のバランスを見出す──それこそが、日本型のゲームモデルになるのだろう。

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