サッカー日本代表を語るオランダの選手たち 指揮官クーマン、ファン・ダイク、デ・ヨング、ガクポらを直撃 (3ページ目)
【「成長するために必要な一戦だった」】
そして監督のロナルド・クーマン。淡々と語っていたが、引き分けという結果には少し苛立っているようにも見えた。
「オランダでは多くの日本人選手がプレーしているし、ヨーロッパにも多くの日本人がいる。すでに日本のプレーはアジアのサッカーではない。我々にとってそんな日本はすでに未知のチームではない。同じグループになると決まってからは、何カ月も彼らのことを研究してきた。
試合のボールポセッションはオランダが60%と勝っており、データからも我々のほうが上で、いいチームだったことがわかるだろう。ただ、もし明日もう一度、日本と戦い直すとなったら、いくつかの点を修正するだろうね。日本のアタッカーは危険で、サイドを使ったプレーも苛烈だった。もう少しマークをタイトにする必要がある。鎌田のゴールは我々を驚かせた。
とにかく私は、今日見たことに満足している。この試合は我々をより成長させるために必要な一戦だった。日本はこの大会でこの先、もっといいプレーを見せてくれるだろうし、オランダはより高みへ行けるチームだと証明するだろう。我々は優勝するためにここに来ている。スタジアムの雰囲気は最高だった」
最後に、私の日本代表への想いをひと言、つけ加えたい。試合を観ながら、私は既視感に襲われていた。相手に先制される、それに必死でくらいついて追いつく。いつかどこかで見た風景だ。カタールワールドカップのドイツ戦やスペイン戦でも、日本は先制されることで本気を出してきた。オランダの選手たちが言っていたとおり、前半の日本と、点を取られてからの日本は、まるで違った。
しかし、こういう戦い方も、そろそろ終わりにしてもいいのではないだろうか。日本には十分な実力がある。それは誰もが認めている。決してあとを追うだけのチームではない。その証拠に、先制されても、ずっと苦しんだ末にやっと追いついたのではなく、ほんの数分で同点にしている。相手を追うことで初めて力を発揮するのではなく、自信を持って最初からイニシアチブを奪いにいく。そんな日本がそろそろ見たいものである。
3 / 3


