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サッカー日本代表、イングランドに歴史的勝利の勝因を林陵平が徹底解説 「めちゃくちゃうまくいった」こととは? (3ページ目)

【「勝って兜の緒を締めよ」がベスト】

 一方、イングランドはハリー・ケインが欠場という事情もあった。試合後には「ケインがいなかったから」という声も聞こえてくる。しかし林さんは、こうした見方をきっぱり否定する。

「日本もケガ人がいる。結局しっかり勝ちきったのは日本だし、僕はすばらしいゲームだったと思います」

 勝利によって生まれるもの、それは目に見えない"自信"だ。林さんはこのように説く。

「イングランドに勝ったことによって何が生まれるかというと、自信なんですよ。その自信って目に見えない部分だけど一番大切な部分で、選手たちもそうだし、監督もそうだし、それはあと周りから見る目ですよね」

 ボロ負けをして課題を見つけるより、勝って課題を見つけるほうがいい。

「『勝って兜の緒を締めよ』がベストなんですよ」

 この言葉に林さんの思いが凝縮されている。

【ワールドカップへの視線 「厄介な相手が来た」】

 この試合をもって、ワールドカップ前の最終遠征となった今回の2連勝(スコットランド戦、イングランド戦)。同グループのプレイオフ出場が決まったスウェーデンについても、林さんは早速触れた。

「タレント軍団なんですよ。厄介な相手が来たな」と率直に語る。スウェーデンはゲゲレシュ(アーセナル)、アヤリ(ブライトン)、リンデルフ(アストン・ヴィラ)、グズムンドソン(リーズ)、エランガ(ニューカッスル)ら、プレミアリーグで活躍する選手を多数擁する。システムも日本と同じ3-4-2-1で、「がっぷり四つで噛み合った状態だとよりタレント差が出やすい」と林さんは懸念を示す。

 ただ、心配だけで終わらせない。「今の日本は、どのチームにも勝つ力があることを今回のイングランド戦で証明した」と言いきる。

「どのチームにも勝つ力がある」

 聖地・ウェンブリーでの1-0。数字以上の意味を持つ勝利だ。

 ミドルブロックの組織力、ボール奪取からカウンターへの鋭さ、そして1対1でも引けを取らない個の成長――。今の日本代表は、その3つが同居する稀有なチームになりつつある。林さんが「全員を褒めたい」と語ったこの一夜は、ワールドカップへの確かな自信として、選手たちの胸に刻まれただろう。

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