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サッカー日本代表「30年の検証」で見えた真実 ワールドカップ成功の共通項は「直近の五輪世代」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki

 以下は、過去のワールドカップに出場した日本代表の登録メンバーに、直近の五輪世代(それ以下の世代も含む)の選手が何人いたかをまとめたものである。

◆1998年フランス大会(グループステージ敗退)=登録メンバー22人中10人
◆2002年日韓大会(決勝トーナメント進出)=同23人中13人
◆2006年ドイツ大会(グループステージ敗退)=同23人中2人
◆2010年南アフリカ大会(決勝トーナメント進出)=同23人中5人
◆2014年ブラジル大会(グループステージ敗退)=同23人中9人
◆2018年ロシア大会(決勝トーナメント進出)=同23人中4人
◆2022年カタール大会(決勝トーナメント進出)=同26人中11人

 上記の一覧を見ても明らかなように、相関関係が最も顕著な形で表われたのは、日本が初めてワールドカップで決勝トーナメント進出を果たした2002年日韓大会である。

 当時の登録メンバー23人中、半分以上の13人がシドニー五輪世代の選手たちであり、しかも、彼らは4試合すべてで先発メンバーの8人以上を占めるという、圧倒的中心勢力を成していた。

 また、同じく決勝トーナメントに進出した2010年南アフリカ大会では、登録メンバー23人中、北京五輪世代の選手たちは5人にすぎなかったが、内田篤人、長友佑都、岡崎慎司らが、すでにアジア最終予選時から主力として活躍。ワールドカップ本番では、本田圭佑が出色の働きを見せている。

 つまりは、単に人数だけの話ではなく、日本が決勝トーナメントに進出できた大会では、直近の五輪世代が目に見える活躍でチームの力になってきた、ということだ。

 逆に言うと、グループステージ敗退に終わった2014年ブラジル大会では、直近のロンドン五輪世代が9人も登録メンバー入りしてはいるが、実際の試合出場となると、山口蛍と大迫勇也が2試合に先発出場した程度。中心選手として活躍できていたわけではなかった。

 こうした関連性の唯一の例外と言えるのは、直近のリオデジャネイロ五輪世代の選手が4人しか登録メンバー入りせず、試合にも出場していないにもかかわらず、決勝トーナメント進出を果たした2018年ロシア大会くらいである。

 大会2カ月前に監督が解任されるという異常事態が起き、かなりイレギュラーな状態で本番に臨んだという点も含め、例外的な大会と言っていいだろう。

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