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サッカー日本代表グループ突破の条件は? 福田正博が48カ国方式の新ワールドカップを読む (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro

【上位進出は強豪国を3つ、4つ倒さなければ実現できない】

 よく言われることだが、日本がグループ何位で決勝トーナメントに進出すると、次の対戦相手は◯◯になるから厳しいなどの意見がある。今回なら日本のいるグループF1位と2位は、決勝トーナメント1回戦ではグループCと対戦する。Fの1位ならC2位と、F2位ならC1位だ。グループC突破が有力視されるブラジルやモロッコは決して楽な相手ではないし、3位通過したところで対戦相手のレベルは高い。

 ただし、強豪国との対戦は遅かれ早かれやってくるものだ。前回大会はグループリーグでドイツ、スペインと強豪国をふたつ倒したが、W杯での上位進出は強豪国を3つ、4つは倒さなければ実現できない。これを誰よりも森保一監督は理解しているからこそ、強化試合では選手層に厚みをもたせるべく取り組んできたわけだ。

 日本代表が目標とする「これまで見たことのない景色」を見るために楽な道などないのだ。それを肝に命じ、代表チームのW杯までの道のりをしっかり見守ってもらいたいと思う。

>>後編「サッカー日本代表の今後のレベルアップのポイント」につづく

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

【画像】FIFAワールドカップ2026出場国 フォーメーション&メンバー

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