サッカー日本代表、ワールドカップまであと6カ月 福田正博が考えるレベルアップのカギはセットプレーとPK
■3月にイングランド代表との対戦が決まったサッカー日本代表。ケガ人の復帰も伝えられるなか、W杯本番に向けた今後のチーム力アップのポイントは何か。福田正博氏に聞いた。
【3月にイングランドと対戦】
FIFAワールドカップ2026のグループステージの対戦相手が決まり、サッカー日本代表はさっそく本番に向けて動いている。
サッカー日本代表の今後の課題は? photo by Ushijima Hisatoこの記事に関連する写真を見る 3月にイングランドと強化試合をすることが発表された。もう1試合の相手はまだ正式決定ではないものの、スコットランドが有力視されている。グループステージでヨーロッパ勢との対戦を控える日本にとって、本番に向けた最高の試金石となる。
これは日本サッカー協会の準備の賜物である。代表活動というとチームの勝敗ばかりに目が向けられるが、W杯の舞台はそれだけで勝てるものではない。現場を後方から支えるスタッフの働きがあって、初めて選手たちは試合に集中して臨める。彼らは表舞台に出ることはないが、強化試合の相手を探して交渉したり、大会直前のキャンプ地を選定したり、選手たちに負担が少ない移動手段を手配したりなど、代表チームのために賢明に働いている。
イングランドとの強化試合にしてもそうだ。W杯の組み合わせが決まったからオファーをして強化試合が決定したわけではない。事前に時間をかけて下交渉をし、日本の実力やW杯の組み合わせなどの条件をクリアできたらこそ決まったのだ。
日本とイングランドの対戦は過去3度ある。3試合とも親善試合で日本の0勝1分2敗。1995年は1-2、2004年は1-1、2010年は1-2という結果だった。15年ぶりの対戦となる今回は、日本人選手がプレミアリーグでプレーするようになったこともあり、どういう試合をしてくれるのか楽しみにしている。
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著者プロフィール

福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。















