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サッカー日本代表のブラジル戦ベストゲームは? ブラジル人記者「最も濃密で興味深い試合だった」 (4ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ジーコが日本に来たばかりの頃、彼から何度もこんな言葉を聞いた。「日本にはいい意味でのズル賢さがない」――つまりマリーシアの欠如だ。礼儀正しい日本人には馴染まない発想だったかもしれないが、抜け目ない世界の選手たちを相手に戦う時、どうしてもこれが必要となる。狡猾な日本を見るのは、夢物語のように思っていたが、今では、困惑することもなく、適材適所でそれを使えるようになった。慎重であるがゆえに勇敢さに欠けるチームだったのが、自分たちらしさを持ったチームになった。ショートパスが連続するのは、ボールを持って何をすべきかを知っているからだ。選手たちは肉体的にも精神的にも強くなった。

 Jリーグの創設、優秀な外国人選手や指導者の招聘、日本選手の海外進出......。長いプロセスを積み上げて、「私の日本」はもう世界のサプライズではなくなった。アジアのトップであり、明確なアイデンティティを持つ。

 一方のブラジルは迷子になった。成功に慢心し、つまずいた。ピッチ上での口論、戦術的混乱、誤ったバランス、試合への恐怖......。現在のブラジルは監督にカルロ・アンチェロッティを得て、ようやく深刻な危機から抜け出そうとしているところだ。

 10月14日、その両者が再び相まみえる。

 もし日本が史上初めてブラジルを倒しても、もはや驚きではないだろう。私はノートとペンを持ってそれを見よう。サムライブルーの成長を確かめるために。

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