サッカー日本代表のアメリカ遠征メンバーに違和感 欧州サッカーの実態に対応していない (3ページ目)
【日本サッカーの勢いを象徴するチャンピオンシップ勢】
たとえば、フランスリーグの2部に降格したスタッド・ランスからベルギーリーグ(ランク8位)のゲンクへ移籍した伊東純也と、チャンピオンシップ上位勢とでは、後者のほうが格的には上と解釈すべきなのだ。欧州で最も勢いがあるリーグ。チャンピオンシップをそう言い換えてもいい。
今季、そのチャンピオンシップでプレーする日本人は、大橋、森下、平河以外にも数多くいる。坂元達裕(コベントリー)、斉藤光毅(QPR)、松木玖生(サウサンプトン)、瀬古樹(ストーク・シティ)、岩田智輝、藤本寛也、古橋亨梧(以上バーミンガム)と、枚挙にいとまがない。
これこそが日本サッカーの勢いを象徴する事象だと筆者は見る。第4コーナーに差し掛かったいま、日本代表に勢いをつけるためにもチャンピオンシップで活躍する選手の登用は不可欠と見ていた。
だが、願いは適わなかった。Eー1選手権組がオーストラリア&インドネシア戦組に数で勝る実態もバランス感覚に問題ありと言いたくなるが、チャンピオンシップ組の軽視はそれ以上だ。
変化する欧州サッカーの実態に対応できていない。筆者にはそんな気がして仕方がない。
また、メンバー発表会見で森保監督は、E-1選手権同様、3バック、4バック、両方で戦える準備をしておきたいと語った。「可変」についても言及した。しかし、4バックを採用するためにはSBの人材が必要だ。発表されたメンバーを眺めたとき、該当する選手は何人いるか。現在、所属チームでSBを本職にしている選手は長友しかいない。
5バックを採用し続けた弊害をそこに見る気がする。有能なSBの絶対数は森保監督在任中に激減した。この流れが続けば、日本のセールスポイントであるウイングも近い将来、同じ問題を起こすことになりかねない。ポジションがなければ選手は育たないのである。
「可変」とは「変わり得る」を意味する言葉だ。日本代表に可変を導入したのはハビエル・アギーレ(現メキシコ代表監督)だが、その4-3-3と3-4-3の可変はシンプルだった。4-3-3でアンカーを務める長谷部誠を、マイボールに転じるや最終ラインを形成する両CBの間に下げ、同時に両SBを高い位置に上げる、難易度の低い変化だった。
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