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サッカー日本代表のアメリカ遠征メンバーに違和感 欧州サッカーの実態に対応していない (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

【E-1選手権出場組から4人を抜擢】

 森保監督は、ワールドカップアジア3次予選で本大会出場を決めると、6月に行なわれた9戦目(オーストラリア戦)、10戦目(インドネシア戦)に多くの若手を招集した。鈴木唯人、佐野海舟、細谷真大、大橋祐紀(ブラックバーン)、森下龍矢(ブラックバーン)、俵積田晃太(FC東京)、平河悠(ブリストル・シティ)、佐野航大(NEC)、三戸舜介(スパルタ)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)、佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)らである(もっとも鈴木唯人、佐野海舟、細谷、森下は久々の招集で、厳密に言えば復帰組)。

 今回はこのなかから3人(鈴木唯人、佐野海舟、細谷)が招集された。それ以外の新顔だった選手は、不合格という扱いになった。

 もうひとつ、7月の東アジアE-1選手権出場組からどれほど招集されるかも注目された。こちらは100%国内組。ほぼ欧州組で固められたオーストラリア&インドネシア戦組より格的には劣るグループだ。ところが今回、そこから早川、望月、荒木、安藤の4人が抜擢された。

 その理由はケガ人等で空きが出たポジションと深い関係があることは認めるが、オーストラリア&インドネシア戦組に思いのほか低い評価が下されたとの印象は強い。故障中の三戸はともかく、大橋、森下、平河、佐野航大は招集されてもおかしくない選手だと筆者は見る。

 大橋、森下が所属するブラックバーンはチャンピオンシップ(イングランド2部)で昨季7位に入ったチームだ。平河のブリストルシティは同6位。ともにプレミアリーグへの昇格プレーオフに進出している。

 欧州の4大リーグといえばイングランド、イタリア、スペイン、ドイツ。5大リーグといえばこれにフランスが加わる。現在のUEFAリーグランキングに基づけば6位以下はオランダ、ポルトガル、ベルギー、トルコ、チェコ、ギリシャと続く。

 このUEFAリーグランキングに「2部」は存在しない。対象外のカテゴリーだ。しかし現在のチャンピオンシップは、5大リーグはもちろん4大リーグでも通用するレベルにある。感覚的な話になるが、チャンピオンシップの上位チームはスペインなら1部の中位~下位、イタリア、フランスなら上位~中位にくると考えていい。

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