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サッカー日本代表選手の移籍は「ワールドカップ前シーズンの難しさ」がある 福田正博が指摘 (2ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro

【W杯前シーズンの移籍はとても難しい】

 W杯前のシーズンのタイミングで移籍することは、選手にとってはリスクも大きい。新たなチームで出番が得られればいいが、フィットできずにベンチを温めることが増えると、代表でのプレーにも影響が出てしまうからだ。前回の2022年カタールW杯では、リバプールで多くの出場時間が得られずモナコへ新天地を求めた南野拓実がそうだった。

 その南野は3シーズン目となったモナコで、本来の輝きを放っている。今季は31試合で6得点をあげ、攻撃面でチームに不可欠な存在感を発揮した。来季もモナコでプレーし、不本意な形で終えた前回W杯のリベンジを、2026年W杯の舞台で果たしてもらいたい。

 リーグアン2年目の今季は32試合で11得点だったスタッド・ランスの中村敬斗にとっても、このシーズンオフは大事になる。一時は伊東純也とツートップのような形を敷くなど、高い得点力を買われる試合もあった。左サイドのアタッカーとして縦への突破、中央への切り込みに加え、シュートもうまい。

 それだけに、中村敬斗を欲するクラブは少なくないだろう。本人がどう考えているかはわからないが、次はプレミアリーグでという思いを持っていても不思議はない。三笘薫が躍動するプレミアリーグで、中村敬斗はどんなプレーを見せてくれるのか想像するだけで楽しくなる。

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