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サッカー日本代表でもっとも重要なのは森保一監督のマネジメント力 福田正博が今後のチームづくりを展望 (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro

【超強豪との対戦を】

 もうひとつ大事なことがある。日本代表がコテンパンにやられるような強豪国との強化試合を組んでもらいたい。アジアカップでの失敗をバネにしてチームが大きくジャンプしたように、日本代表がもうひと回り大きくなるためには自分たちを見つめるキッカケになる試合が必要だろう。

 ヨーロッパ勢は欧州予選の兼ね合いで試合を組むのが難しく、南米のブラジルやアルゼンチンとのマッチメイクには大きな金額が必要になるが、目標に掲げるW杯優勝に近づくためには惜しみなく投資してもらいたいと思う。

 10年前なら鼻で笑われたような「W杯優勝」も、いまならまんざらでもないまで日本サッカーは成長してきた。ただ、実現するためには越えなければいけないハードルはまだまだたくさんある。ここからW杯本番までの1年2カ月で一つひとつクリアしながら、過去最高成績が残せるようなチームへ進化するのを楽しみにしている。

著者プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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