サッカー日本代表の2025年はどうなる? 予選首位突破でも見えない本大会までの強化の道すじ (4ページ目)
浅田 そうかと思えば、インドネシアや中国を連れ回したあげく試合に出さなかったら、クラブは「1分も使わないわけ?」と思うでしょう。そんなことをしていると、選手の移籍にも悪影響を与えるのではないかと、心配になります。
杉山 代表を取り巻くさまざまな歪みに協会はどれほど危機感を抱いているか。代表強化は新時代を迎えているにもかかわらず現状は無策。来年3月の試合からキチッと対策を施さないと、再来年(2026年)は怪しくなる。そんな気がしてならないです。ナショナルチームダイレクター、技術委員長、会長の頑張りに期待したいものです。
浅田 日本サッカーを取り巻く環境が変わってきているのは間違いない。もちろん協会にはその変化に対応してもらわなければ困りますが、メディアを含めた見る側にも発想の転換が必要になっていると感じます。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
浅田真樹 (あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。
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