検索

サッカー日本代表の2025年はどうなる? 予選首位突破でも見えない本大会までの強化の道すじ (2ページ目)

  • text by Sportiva

【新形式のW杯本大会】

浅田 素直な説明は必要ですね。三笘を招集したのはいいけど体調不良だったということがあったけど、要は「とりあえず1回、呼びました」というアリバイ作りの招集だったのかと邪推してしまいます。

杉山 この先の話でいうと、W杯予選が断トツの首位でも本大会は別でしょう。しかも仕組みが変わった今回は、ベスト8に進出するのが大変になると思う。今までは組み合わせに運があればベスト8が見えたけど、今回は決勝トーナメントが1試合多くなるから、そんなにやりやすい相手ばかりこない。ブラジルと当たる可能性はベスト32でもベスト16でもある。

浅田 グループリーグではトップクラスでない国と当たる可能性が高そうです。カタールW杯で日本はドイツとスペインに勝っているけど、コスタリカに敗れている。コスタリカみたいな国がグループリーグに集まってくる可能性もある。

杉山 戦術的な話をすると、森保ジャパンのサッカーはドイツやスペインを念頭に置いているようなところがある。逆にあのサッカーはコスタリカに危ない。強いチームには嫌がられるかもしれないけど、弱いチームの餌食になりそうなサッカーです。

浅田 ヨーロッパだとセカンドクラスの国と当たる可能性が高いわけですが、そういうチームと試合をする機会もない。

杉山 ヨーロッパのセカンドクラスはレベルが上がっています。スウェーデンとかノルウェーとか。チャンピオンズリーグを見ていても、レベルが低いと言われていた国出身の若い選手がたくさん出ている。

浅田 メンバーで言うと、逆に、武藤嘉紀や大迫勇也といった選手をもう1回代表に呼ぶという流れができると、ヨーロッパから帰ってきやすくなる。武藤は今季のJリーグで明らかにいいパフォーマンスをしていた。帰国は都落ちで代表にも呼ばれなくなる、ではなく、円滑に戻れる仕組みとして考えてもいいかも。海外に行くのはもうしょうがない。ただ、行ってみて試合に出られないなら帰ってくればいいという流れを作って、力があれば代表にも入れる、と。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る