サッカー日本代表の1年を論点整理 W杯予選首位独走の陰に山積するこれだけの問題点 (5ページ目)
杉山 森保監督がメンバー発表する際、隣には山本ナショナルチームダイレクターがいるわけです。大岩監督の隣にも山本さんがいた。彼は、パリ五輪のメンバーでない選手が五輪代表のメンバーより先にフル代表に入る矛盾について、「こういう理由があるからだ」と、少なくとも説明しないといけない。
そのことも含めて、日本サッカーの方向性に関わることを決めたり、話したりすべきなのは森保監督ではない。山本ナショナルチームダイレクターなのか技術委員長なのか会長なのか。そういった人たちの仕事だと思います。
(つづく)
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
浅田真樹 (あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。
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